ホットスポットファインダーについて

「ホットスポットファインダーのここがスゴイ」スペック比較編

20130715

一般的な空間線量計とホットスポットファインダーの性能比較をしてみようと思います。

なぜホットスポットファインダーは高効率(感度)なのか?


測定線量の連続しての地図化(マッピング)がホットスポットファインダー最大のセールスポイントなのですが、安定したマッピングを行うにはバラつきの少ない測定を素早く行わなくてはなりません。そのマッピングを成立させるために必要不可欠な要素が、放射線検出器の効率(感度)の高さなのです。
 その感度の高さを知るために、ここではホットスポットファインダーと一般的な空間線量計の放射線検出効率を比較してみましょう。
 ホットスポットファインダー(HSF-1)のγ線検出効率は40,000cpm/(μSv/h)以上です(カタログでは400cpm/(0.01μSv/h)以上と表記)。これは放射線量率1μSv/hの環境で1分間に40,000回以上γ線が検出できる事を意味します。
 一方1台10数万円のC社製国産中級クラス線量計の検出効率は1000cpm/(μSv/h)以上です。つまりホットスポットファインダーはこの線量計の40倍もの高い検出効率を持っています。ですが価格は十倍程度でしかありません。そこが大きな魅力だと感じています。

 次に、放射線量をよりバラつきなく測定するためにはより多くの回数放射線を検出する必要があります。検出効率が変わらなければ測定時間を伸ばすしかありません。逆に検出効率が高ければその分測定時間を短縮できるのです。
 C社製線量計の測定時間は1分間です。表示される線量率は直前1分間の積算平均値になります。ホットスポットファインダーではこの線量計と同程度の測定値のバラつきを40分の1の時間、つまり1.5秒で実現します。
 これは移動しながらの測定能率を少なくとも40倍向上させることを意味します。実際は測定値の記録過程が完全自動なため能率差は更に大きなものになります。つまり、道を歩きながら、自動的にマッピングが行なわれて行くという、非常に手軽かつ直感的な作業ができるというメリットがあります。
 さらに言えば、能率が40倍以上ということは、C社製線量計を40名以上に持たせて人海戦術で測りまくるのと同じ事が1人で出来てしまいます。

 これだけのパワフルな測定器でこそ、「身の回りの放射線量を『見える』化」する事ができるのです。(前田)

http://ustre.am/_2lPCh:1By5 (C社製国産中級クラス線量計との比較)
http://ustre.am/_2oQib:1Byd (S社製国産普及型線量計との比較)

カタログスペックの検出効率は測定器の較正を行う環境下での数値です。実際の測定ではどのくらいの検出効率になっているかをご紹介します。

 日光計測のときにホットスポットファインダーの測定画面を撮影した写真が20枚ほどありました。その画面上の線量率(μSv/h)と計数率(cps)から検出効率を計算してみた結果、最小値は70,000cpm/(μSv/h)程、最大値は140,000cpm/(μSv/h)程度となりました。
 ホットスポットファインダーに使われる検出器はCsIシンチレータですが、これは捕捉するγ線のエネルギーによって効率(検出確率)が変化します。これを補正するため、測定環境によって実際の検出効率が変化するわけなのですが、カタログスペックの40,000cpm/(μSv/h)以上という数値はかなり控えめであるといえます。

 今回比較したC社製国産中級クラス線量計は当こどもみらい測定所でも活躍しています。ホットスポットファインダー導入の暁には同一環境で両者の実効検出効率比較もしたいと思います。

 今回の計測は、発売元のポニー工業さんのご厚意でホットスポットファインダーをお借りして行ないました。ホットスポットファインダーについての詳細: http://www.ponyindustry.co.jp/product.html?pid=133

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