以前、「見える化プロジェクト」でホットスポットファインダーを持って、郡山に測定に伺ったときのことです。

とある学校の通学路沿いの土手を測定していると、不思議と「グンッ!」と数値が上がる場所がありました。
その場所は一見、何の変哲も無い土手のままです。他とあまり変わって見えません。
その土手自体、全体的に0.3μSv/h前後と、確実に原発由来の放射性核種によって線量が上がってしまっているのですが、そこだけ1~2μSv/hといった数値を示すので、「これはおかしい」と立ち止まってよく測ってみることにしました。

すると、その周辺は、土手の上にある田んぼから水が流れ降りてくる場所であるとわかりました。(写真をご参照ください)



マイクロホットスポットは基本的に「広い面積に降下した放射性物質が、(主に)水の流れでピンポイントに集まる」ことで生じます。
このケースでも、田んぼの広い面積に降下した放射性物質が流れ出て、この場所に溜まったのでしょう。
以下、ホットスポットファインダーの「エリアレコーダー」という機能を使用しての画像です。(詳しい紹介はこちらのページで)
センサーを計測地点の一カ所一カ所に近づけて記録し、写真に線量を表示していく機能で、便利です。



このようなマイクロホットスポットはあちこちにあるので、こまめな測定と対策が肝要です。

線量が上昇した地域の方は、特に、「マイクロホットスポットがどのように生じるか」という目で環境を見渡して、そのような場所はこまめに対策していくことが、原発事故後の世界では残念ながら必要なことになってしまいました。

基本的に「水」の流れが、マイクロホットスポットを形成する要因となることが多いものです。

今回は、水田の水はけが、放射性物質を集め、マイクロホットスポットを形成していた事例でした。


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